【徹底解説】カロリーを“中途半端に”減らすと逆に痩せない、本当の理由

ダイエット中に

「食べてないのに体重が減らない…」

「控えてるのに、なぜか痩せない」

こんな悩みはとても多いものです。

実はその原因、中途半端なカロリー制限にあるかもしれません。

人間の身体は“ちょっとだけ足りない”状態が一番ストレスを感じやすく、逆に痩せにくい状態をつくってしまいます。

この記事では、その理由を身体の仕組みから丁寧に解説します。

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この記事をご覧いただいている方へ

この記事をご覧いただいている方は、東京都内で「身体を変えたい」「もっと綺麗になりたい」と感じている方ではないでしょうか?

現代では、厚生労働省も生活習慣病予防やボディメイクのために、定期的な運動と正しい栄養バランスを推奨しています。
特に、厚生労働省の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』(PDF)
では、週150分以上の運動習慣が健康維持や体型改善に効果的であると示されています。

さらに、同省の『日本人の食事摂取基準(2020年版)』(PDF)
では、エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスを整えることが、代謝促進やボディメイク成功の鍵であるとされています。
東京都で人気のパーソナルジムQUALITASでは、トレーニングだけでなく食事サポートも行い、「内側から美しく引き締まる身体」を目指します。

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🧠 1. カロリーを減らすと身体は「省エネモード」になる

人間の身体には、“なるべく少ないエネルギーで生き延びる” という高度な防御システムがあります。

これは、現代のように食べ物が豊富にある時代よりも、飢餓が当たり前だった縄文・弥生の頃から受け継がれた生存本能です。

実は私たちの身体は、「少しエネルギーが足りない状態」を非常に敏感に察知します。

その結果、脂肪を燃やすよりも “エネルギー消費を減らすこと” を優先 してしまいます。

🔍 身体が“エコ運転”に切り替わる流れ

❶ 脳が「節約指令」を出す

視床下部(脳の司令塔)が、「このままではエネルギーが足りない」と判断すると、

全身に“省エネモード”を発動するようメッセージを送ります。

その結果……

❷ 甲状腺ホルモンが低下 → 代謝ダウン

代謝の司令塔となる甲状腺ホルモンの分泌が減り、身体の「燃焼スピード」が落ちます。

つまり、同じ生活をしていても消費カロリーが勝手に下がる ということです。

❸ 体温が下がりやすくなる

カロリーが不足すると身体は熱を作る余裕がなくなり、平熱が0.2〜0.5℃ほど落ちることもあります。

体温が低い=燃焼しないという状態なので、ダイエットはさらに停滞します。

❹ NEAT(非運動性活動)が自然に低下

NEATというのは、

・歩く

・立つ

・家事をする

・ジェスチャーで手を動かす

など、「意識していない日常の動き」のことです。

カロリーが足りないと、このNEATが自然と減ってしまい、1日で100〜300kcalも消費が下がるケースもあります。

自分では「頑張ってるつもり」なのに、体は勝手に省エネを進めているわけです。

🔥 そして身体は“脂肪ではなく筋肉”から使いはじめる

人間の身体は、脂肪を使うよりも筋肉を分解してエネルギーに変えるほうが早いため、

初期段階では筋肉が優先的に削られます。

脂肪は「命を守るためのエネルギー貯金」なので、身体はできるだけ使いたくないのです。

そのため省エネモードに入ると、

  • 脂肪が残る

  • 筋肉は減る

  • 代謝は下がる

  • 痩せにくく太りやすい体が完成する

という負の連鎖が起こります。

💪 2. カロリー不足は筋肉を優先的に削る

カロリーを下げたつもりでも体重が落ちないとき、多くの人が「脂肪が落ちていない」と考えますが、

実際には身体の中ではもっと静かで深刻な変化が起こっています。

それが、筋肉の分解=“筋肉のエネルギー化” です。

🔥 身体はなぜ筋肉から使うのか?

脂肪はそもそも「生命を守る貯蔵エネルギー」であり、身体にとっては“最後の手段”として残しておきたいもの。

そのため、エネルギーが不足すると、まず身体はこう判断します。

「脂肪を使うのはまだ早い。

すぐ使える“燃えやすい組織”からエネルギーを取り出そう。」

この“燃えやすい組織”こそが 筋肉 です。

筋肉はアミノ酸で構成されており、脂肪よりも早くエネルギーに変換できるため、

省エネモードに入った身体にとっては都合の良い“燃料源” と言えます。

🧬 どのように筋肉が失われていくのか?

カロリー不足が続くと、筋肉の中で以下のような変化が起こります。

❶ 筋肉のタンパク質が分解され、アミノ酸として血液へ

身体は“糖新生”という仕組みで、アミノ酸から新しくエネルギーを作れるため、

筋肉を削ることが最も効率がいいと判断します。

❷ 分解が進むと筋肉のハリがなくなる

一見「少し痩せた?」と見えることもありますが、これは脂肪が落ちたのではなく、

筋肉の水分や細胞が萎むことで起きる現象です。

❸ 基礎代謝がさらに低下

筋肉量が減ると、1日の消費カロリーが100〜200kcal単位で落ちることもあり、

結果として“脂肪を溜め込みやすく・消費しにくい身体”ができあがります。

🪞 見た目にも影響する筋肉の減少

筋肉が減ると、体重以上に見た目の変化が顕著です。

  • 身体のラインがぼやける

  • お腹周りだけ脂肪が残る

  • 足が細くなるのに、太ももだけ重たく見える

  • なんとなく疲れた印象になる

これは、脂肪が残り、筋肉だけが落ちていくことで起こる“アンバランスな痩せ方” です。

「体重だけ少し減って見えるのに、引き締まらない」という状態になりやすくなります。

🎯 筋肉が落ちると身体はさらに省エネ化する

筋肉は、「何もしなくてもエネルギーを使ってくれる組織」=基礎代謝の源。

つまり筋肉が減るたびに、身体はどんどん“燃えにくい身体”へと変化し、

  • 運動しても消費が少ない

  • 食事を減らしても燃えない

  • 停滞が続く

  • ちょっと食べたら太る

というパターンに入ってしまいます。

🧩 3. 脂肪が“守られやすくなる”メカニズム

筋肉が削られていくのと同時に、身体は脂肪を“あえて使わず、守ろう”とします。

脂肪は飢餓状態で生き延びるための最終エネルギーのため、身体はこう判断するのです。

「これは非常時かもしれない。大切な脂肪は残しておこう。」

そのため、同じ量を食べていても脂肪は減りにくく、溜まりやすくなります。

🔥 4. 身体が脂肪を“守りたがる”本当の理由

筋肉がエネルギーとして使われ始める頃、身体は脂肪に対してまるで“命の貯金”のような扱いをします。

脂肪は、ただの「余ったカロリー」ではありません。

生物学的には 生命活動を持続させるための最終手段 として位置付けられています。

そのため、エネルギー不足が続くと身体は脂肪を次のように扱い始めます。

🛡️ ❶ 脂肪細胞の“貯蔵モード”が強まる

脂肪細胞は、カロリー不足を察知すると「入れられるものは何でも入れる」モード になります。

通常よりも吸収効率が上がり、少量の糖質や脂質でも脂肪として蓄えやすくなります。

これは人間が太古から持っている“省エネ遺伝子”によるもので、身体があなたを助けようとしている証拠でもあります。

🧬 ❷ 脂肪燃焼が起こりにくいホルモンバランスに変わる

カロリー不足に陥ると、脂肪細胞が持つ レプチン というホルモンの分泌が下がります。

レプチンは本来、

  • 脂肪燃焼を促す

  • 食欲を抑える

  • 代謝を高く保つ

といった役割があります。

しかしレプチンが下がると、

  • 脂肪を燃やしにくい

  • 食欲が強まる

  • 代謝が落ちる

これらの“痩せにくい三重苦”が同時に進行します。

🔥 ❸ 身体は「今は蓄えるべき」と判断してしまう

エネルギー不足の時間が続けば続くほど、身体はこう学習します。

「今は食事量が不安定。

今後もっと飢えるかもしれない。

ならば脂肪は使わず、大切に守ろう。」

これは意志の問題ではなく、遺伝子レベルの生存本能による働きです。

その結果、

  • 少ししか食べてないのに脂肪が減らない

  • 逆に脂肪を溜め込みやすくなる

  • 筋肉だけが落ちやすい

という厄介な状態に入っていきます。

😵‍💫 5. 食欲ホルモンが暴走し、過食を引き起こす

脂肪を守る動きと並行して、脳内では食欲に関係するホルモンにも大きな変化が起こります。

特に注目すべきは以下の2つ。

🍴 ❶ “食べたい!”を強烈に高めるグレリン

カロリー不足が続くと、胃から分泌される グレリン というホルモンが増加します。

グレリンは “食欲を作り出すホルモン” と呼ばれ、

  • 甘いものが欲しくなる

  • 炭水化物が異常に恋しくなる

  • 夕方〜夜の食欲が止まらない

といった状況を引き起こします。

「意志が弱い」のではなく、ホルモンがあなたに食べろと指示している状態です。

😌 ❷ “満腹を感じる力”が弱くなる

先ほどのレプチンが減ることで、満腹感を感じるまでに時間がかかるようになります。

つまり、

  • 食べても満足しない

  • つい食べ過ぎる

  • お腹は満たされているのに“もっと何か欲しい”

という状態が続きます。

結果として、平日しっかり制限しても、週末に過食してしまうのはまったく自然な反応です。

🔄 6. 停滞期は“努力不足”ではなく、身体の防御反応

食欲ホルモンの乱れ、代謝の低下、脂肪の防衛反応…

これらが重なると必ず起こるのが 停滞期 です。

ダイエット中の停滞期はよくある話ですが、本質は「頑張りが足りない」ではなく、

身体が全力であなたを守ろうとしている“正常な反応” です。

この状態では、

  • 食事をさらに減らしても痩せない

  • 運動しても消費が少ない

  • 体重は動かないのに疲労感だけ増える

という現象が起きます。

停滞期は失敗ではなく、“身体が生存本能を発動しているサイン”なのです。

🔄 7.停滞期の“賢い”抜け方

ダイエット中に訪れる最大の試練、それが「停滞期」。

最初は順調に減っていた体重が、ある日を境にピタッと止まる…。

「え、もう減らないの?やっぱり無理なのかな」と、焦りや不安が出てくるのは当然です。

でも大丈夫。停滞期は「失敗のサイン」ではなく、身体が省エネモードに切り替わっただけ。

ここで無理に食事を減らしたり運動量を増やすと、かえってリバウンドしやすくなります。

大切なのは、焦らず“賢く抜ける”ことです。

1️⃣ 食事の質を見直す

停滞期だからといって、ただ食べる量を減らすのはNG。

ポイントは「栄養バランス」と「満足感」です。

  • たんぱく質を意識的に摂る

    筋肉量を維持することで、基礎代謝の低下を防げます。
    鶏胸肉、卵、豆腐などを意識的に。

  • 炭水化物・脂質も完全カットしない

    糖質や脂質は悪者じゃありません。
    身体のエネルギー源として必要なので、極端に減らすと代謝が落ちます。

  • 食べる順番やタイミングも調整

    野菜→たんぱく質→炭水化物の順で食べると血糖値の上昇が緩やかになり、脂肪として蓄積されにくくなります。

2️⃣ 運動の種類を変えてみる

同じ運動を続けていると、身体は慣れてしまいます。

停滞期は運動メニューを少し変えるチャンスです。

  • 筋トレの負荷を上げる

    軽めのダンベルや回数だけでなく、重さやセット数を調整して筋肉に新しい刺激を。

  • 有酸素運動のパターンを変える

    ジョギングだけでなく、HIIT(高強度インターバルトレーニング)を取り入れると代謝が一時的に上がります。

  • 運動の時間帯を変える

    朝と夜で運動の内容を変えることで、体のリズムをリセットする効果も期待できます。

3️⃣ 睡眠とストレス管理も重要

停滞期に陥る理由は、食事や運動だけではありません。

睡眠不足やストレスも代謝低下の大きな原因です。

  • 睡眠不足

    成長ホルモンや代謝に関わるホルモンの分泌が減り、脂肪燃焼が鈍ります。

  • ストレス

    ストレスがかかると、脂肪をため込みやすいホルモン(コルチゾール)が増えます。

    軽い散歩やストレッチ、深呼吸などで心を整えることが意外に効果的です。

4️⃣ 停滞期をチャンスに変える

停滞期は「やる気が落ちる時期」ではなく、「身体を整える時期」と考えるとラクです。

無理に数字を追うのではなく、以下を意識してみましょう。

  • 食事のバランスを見直す

  • 運動の刺激を変える

  • 睡眠とストレスを整える

この3つを意識するだけで、停滞期を抜けるのはぐっとラクになります。

そして、停滞期を上手に乗り越えたときの体の変化は、ダイエットの成果として必ず返ってきます。

📝 まとめ:中途半端な制限こそ、一番痩せない

ダイエット中に体重が減らない「停滞期」を感じると、多くの人は焦りがちですが、

実はこれは身体が賢く省エネモードに切り替わったサインです。

カロリーを減らすと、身体は生き残るためにエネルギー消費を抑えようとし、代謝が自然に下がります。

この仕組みを理解することで、無理に食事を減らすのではなく、賢く停滞期を乗り越える戦略を立てられます。

大切なのは、焦らず身体のリズムに合わせること。

運動や食事の工夫で代謝を少しずつ上げながら、健康的に体重を減らすことが可能です。

「省エネモード」は敵ではなく、むしろ身体が守ろうとしてくれている証拠。

上手に付き合えば、ダイエットもずっとスムーズになります。

神楽坂店の店舗詳細

店舗名

QUALITAS 神楽坂店

住所

東京都新宿区神楽坂3-6 丸岡ビル 3F

最寄駅

飯田橋駅「B3出口」徒歩2分

神楽坂駅「1a出口」徒歩6分

牛込神楽坂駅「1a出口」徒歩4分

営業時間

9:00 〜 21:30 (20:00最終受付)

定休日

年末年始(12月31日 〜 1月2日)

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岡田 啓 QUALITAS代表トレーナー
QUALITAS代表トレーナー。トレーニング×痩身エステの融合メソッドで、美しく機能的な身体づくりをサポート。