【第2弾】筋膜とは?仕組み・役割を徹底解説|筋膜リリースの効果と必要性

みなさんこんにちは!
パーソナルジムのQUALITASです😊

前回までで筋膜とはどういうものなのかについてお話ししましたが、
今日は応用編についてお話ししたいと思います。

筋膜に異常があると身体はどうなるのか、正しいやり方はどうすればいいのかをご存じでしょうか?

この記事では、最新の知見を交えながら
「筋膜の役割」「筋膜の異常がもたらす不調」「筋膜リリースの効果」「正しいセルフリリースの方法」
を徹底解説していきます💪🔥

筋膜に異常があるとどうなる?😣

筋膜は、長時間悪い姿勢をとっていたり間違った運動パターンを繰り返すことで機能異常が起こると言われています。

筋膜が正常な状態

  • 筋肉がスムーズに動く
  • 血流やリンパの流れが良い
  • 関節の可動域が広がる
  • 疲労やコリがたまりにくい

筋膜に異常があるとどうなる?

筋膜が癒着(くっつく)・ねじれる・硬くなると、以下のようなトラブルを招きます。

  • 肩こりや腰痛の慢性化 → 筋膜のねじれや硬直により筋肉が正常に動かず、常に張りを感じる
  • 柔軟性の低下 → 開脚や前屈がしにくくなる
  • 血流やリンパの停滞 → むくみや冷え性につながる
  • 姿勢不良 → 猫背や反り腰、ストレートネックなど
  • パフォーマンス低下 → スポーツやトレーニングで思うように動けない
  • 疲労が抜けにくい → 睡眠をとってもスッキリしない

筋膜が“体のコンディションを左右するカギ”であることがわかりますね💡

科学的根拠

研究によると、筋膜は単なる「膜」ではなく、痛みを感じる神経が豊富に分布している組織です。
そのため、筋膜の異常が痛みや不調に直結することが報告されています。

筋膜は、毛糸のセーターのように網目状の構造をしていて、動きに合わせて伸縮する働きがあります。

しかし、例えばデスクワークで猫背の姿勢を取ったまま長時間座っていたりすると
バランスを保っている筋膜がアンバランスになってしまい、伸びきった状態になってしまうわけです。

セーターを長時間つまんで引っ張ったら、形が変わって戻らなくなってしまうあのイメージです👆

逆に、セーターを洗濯したら繊維がねじれたり縮こまってしまうように、
筋膜も網目の組織が密集してしまう現象が起きます。

これを筋膜の高密度化といいます。

高密度や伸びきった筋膜は、普段よりも水分量が少なくなり、滑りが悪いドロドロな状態になります。
セーターだったらただの繊維ですが、人の筋膜は筋肉や血管も覆っているし、
感覚を伝える受容器もたくさん入っているので、
そんな状態になってしまったら体に問題が起きるのは容易に想像できると思います。

こうした状態になってしまった筋膜をリリース(解放)して、元あった状態に戻したい。
そんな時に活躍するのが筋膜リリースです!

筋膜リリースの効果をわかりやすく解説✨

筋膜リリースとは、筋膜の癒着や硬直を改善し、筋肉や関節をスムーズに動かせるようにする方法です。
マッサージ、ストレッチ、フォームローラーを使ったセルフリリースなどが一般的です。

筋膜リリースが体に良いのは「2つの理由」があります。
それは ①力学的な影響②神経的な影響 です。難しく聞こえますが、例えを交えて説明しますね😊

① 力学的な影響(水分のめぐりをよくする効果)💧

筋膜リリースをすると、組織の中で「水分の出入り」がスムーズになります。

イメージしやすい例は「スポンジ」です!
スポンジに水を吸わせたいとき、まずギュッと握って水を絞ってから、また水につけますよね?
すると、より多くの水を含んでフワッと柔らかくなります。

これと同じことが体の中でも起きています。
フォームローラーなどで筋肉や筋膜をグッと押すと、その部分は一時的に血流が止まります。
でも、圧をゆるめた瞬間に血液やリンパ液が一気に流れ込み、潤いが戻ってくるんです✨

結果として筋膜の「すべり」が良くなり、筋肉や関節がスムーズに動くようになります。

その効果で…
・柔軟性アップ(体がやわらかくなる)
・筋力発揮がしやすくなる

といったメリットが得られるのです💪

②神経生理学的影響

実は「体の硬さ」や「痛み」を決めているのは、筋肉そのものではなく なんです。

前回の記事の筋膜の3つの役割でもお話ししたように、筋膜の中には感覚を司る固有感覚受容器があり、
他の組織よりも感度の高いセンサーが含まれています。

固有感覚受容器が刺激を受けることで、痛みをはじめとした感覚に対する”閾値”が変化して、前よりも多くの刺激(ストレッチ感や痛み)を受け入れられるようになる。

参考:Roller massager improves range of motion of plantar flexor muscles without subsequent decreases in force parametersより

たとえば前屈をしたとき、太ももの裏がピキッと張って「これ以上ムリ!」と感じることがありますよね。
これは筋肉が物理的に伸びなくなったわけではなく、
脳が「これ以上伸ばしたら危ない」と判断してブレーキをかけている状態です。

ここで筋膜リリースをすると、筋膜にある「センサー(固有感覚受容器)」が刺激を受け、脳の感じ方が少し変わります。
つまり「これくらいなら伸ばしても大丈夫」と脳が認識してくれるので、前より深く前屈できるようになるのです✨

また、痛みの軽減もこの仕組みが大きく関わっています。
同じ姿勢でも肩こりを感じる人と感じない人がいるのは、このセンサーの感度(感じやすさ)が人によって違うからなんですね。

実際のスポーツ現場でも活用

トップアスリートもコンディショニングの一環として取り入れており、筋膜リリースは世界的に注目されているメソッドです。

筋膜リリースの正しいやり方

間違った方法で行うと効果が得られないどころか、逆に筋肉を痛めるリスクがあります。
ここまでの筋膜リリースの定義や効果を理解していただいた上で、実際にどのようなやり方で筋膜リリースを行うのが正しく、
より効果的なのかをご紹介したいと思います!👏

基本ルール

・じっくり時間をかけてやる
・自分が気持ちいいと思う強さで行う
・ストレッチや振動と組み合わせる
・自分に合ったやり方を選ぶ

じっくり時間をかけてやる⌛

筋膜はちょっとの時間やったくらいでは、簡単にリリースされません!
30〜90秒ほど、同じ部位に圧をかけ続けることで、体のセンサーが「変化していいんだな」と反応します。

ポイント
・30秒は最低ライン、1分以上かけると効果を感じやすい
・圧をかけていると血流が良くなり、ポカポカ温かくなってくるのがサインです😊

自分が気持ちいいと思う強さで行う🍃

じっくりやるというと、痛みを我慢しながら「これでもか!」というくらいゴリゴリと体重をかけて
力いっぱいやろうとする方が多くいらっしゃいます。

「痛いくらいの刺激の方が効く!」と思っている方が多いですが、これは大きな間違いです⚡

強すぎる刺激を与えると、体は「危険」と判断して筋肉を固めてしまいます
結果、むしろ逆効果になってしまうんです。

また、自律神経のうちの交感神経が優位になって、さらに痛みに敏感になる可能性もあります。

強さの目安
・気持ちいい〜ちょっと痛いかな?くらいがベスト
・呼吸が止まらない程度の強さ
・顔をしかめるような痛みはNG

ストレッチや振動と組み合わせる🤸

筋膜の中には、圧だけでなく「伸ばす刺激」や「振動」に反応するセンサーもあります。 そのため、フォームローラーやマッサージガンなどを使って「圧+振動」を与えたり、 リリースのあとにストレッチを組み合わせると効果倍増です✨ 【例】 フォームローラーでふくらはぎをコロコロ → すぐにアキレス腱伸ばしストレッチ マッサージガンでお尻をほぐす → そのまま片足を組んでお尻ストレッチ

自分に合ったやり方を選ぶ🙆‍♀️

筋膜リリースには色々な道具や方法があります。

フォームローラー → 太もも・背中など広い部位におすすめ
マッサージボール → 足裏・お尻・肩甲骨まわりなどピンポイントに◎
マッサージガン → 短時間でサッとケアしたい人に便利

無理に流行りの道具を使わなくても、テニスボールや水筒でも代用できますよ😊

まとめ🌟

筋膜の状態は、私たちの体調や動きの快適さに直結します。
筋膜リリースは、科学的にも効果が認められているセルフケア法であり、
スポーツ選手から一般の方まで幅広く活用可能です。

日々の習慣に取り入れることで、体の軽さや動きやすさを実感できるでしょう✨

筋膜リリースは特別な人だけでなく、デスクワーク中心の方や運動不足の方、
アスリートまで誰にでも役立つセルフケアです。

ぜひ今日から取り入れてみてくださいね💪✨

この記事の監修者】 
QUALITAS代表トレーナー 岡田啓

【保有資格】
 NSCA-CPT (全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー)
NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス・エンハンスメント・スペシャリスト)
FMS Level 1&2

【修了過程】
Dynamic Neuromuscular Stabilization パート1&2
PRI Myokinematic Restoration
PRI Pelvis Restoration

【神楽坂・飯田橋・南青山・表参道のパーソナルジムQUALITAS】

神楽坂・飯田橋・南青山・表参道エリアのパーソナルジムQUALITASは、「2ヶ月で人は変われる」をCONCEPTに、店舗では「パーソナルトレーニング」 「痩身エステ(ハイパーナイフ)」 を組み合わせた独自のサービスを、店舗の外では「低脂質宅配食」と「オンライン食事指導」を組み合わせたサービスでお客様のボディメイクを徹底サポートいたします。

トレーニングと痩身エステ(ハイパーナイフ)を組み合わせることによって、運動や生活での脂肪燃焼効果を最大限高め、業界初の部分痩せを実現することで、より多くのお客様のお悩みを解決します。

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